ANAHD、日本貨物航空を子会社化へ グループ事業との統合や再編も視野

ANAホールディングスは、日本貨物航空(NCA)の全株式を取得することで、日本郵船との間で基本合意したと発表した。

具体的な株式の取得方法は協議の上で決定する。株式の取得日は10月1日もしくは両社が別途合意した日とする。

保有機材数は、日本貨物航空がボーイング747-8F型機を8機とボーイング747-400Fを7機の計15機、ANAホールディングスがボーイング777Fを2機とボーイング767Fを9機の計11機。両社合わせて27機となる。このうち日本貨物航空のボーイング747-400Fは他社へリースしている。2021年の輸送重量規模は、ANAホールディングスが13位、日本貨物航空が42位で、合わせると世界8位の規模となる。日本発着のマーケットシェアは、2022年10月から2023年1月では約25%を占める。

ANAホールディングスではかつて、日本貨物航空の経営に参画してきたほか、両社間での整備での業務協力や共同運航(コードシェア)、連帯運送などの業務提携をおこなっている。ANAグループの貨物事業との統合や再編により、収益性を高め、グループの成長戦略を加速できるとしている。

日本貨物航空の2022年3月期の連結業績は、売上高1,893億円、営業利益744億7,800万円となり、純利益は613億2,000億円となっていた。