カンタスグループ、半期黒字化 税引前利益は過去最高

カンタス航空(エアバスA380型機)

カンタスグループは、2023年6月期の中間決算(2022年7月〜12月)を発表した。税引前利益は14億3,000万豪ドルで、過去最高を記録した。

税引後利益は10億豪ドルで、1株あたりの利益は53.9セントだった。純負債は24億豪ドルに圧縮した。新型コロナウイルスの影響による70億豪ドルの赤字を経て、黒字化した。営業利益率は16%で、燃油価格の高騰の中でも、旅行需要の拡大などが後押しした。

2億豪ドルの投資により、一部の機体を予備機とし、スタンバイする乗員を増員することで、運航の信頼性を向上させた。サプライチェーンや人材確保の課題は解決に向かっており、生産能力の増強により運賃の低下が見込まれるとした。

5億豪ドルを上限とする自社株買いや、2万人の社員に500豪ドルのトラベルクレジットや現金と株式を合わせた最大11,500豪ドルのボーナスも付与する。さらに、カンタス航空とジェットスター航空が合わせて100万席以上を対象としたセールを実施する。

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