ANAのボーイング787-10型機、3機目が羽田到着 当初計画から2年遅れ

全日本空輸(ANA)の3機目となるボーイング787-10型機(機体記号:JA902A)が10月19日、羽田空港に到着した。2015年3月に確定発注した3機のうちの最後の1機で、当初は2020年に導入予定だったものの受領が遅れていた。11月1日から国際線で運航する。

航空機の位置情報を提供するサービス「RadarBox」によると、デリバリーフライトのNH9399便は、ボーイングの工場があるエバレットを現地時間10月18日午後0時39分頃に離陸。羽田空港には日本時間19日午後3時2分頃に到着した。

ボーイング787-10型機は787シリーズの最長胴型で、全長68.3メートル、全高17メートル、全幅60.1メートル。3号機は初号機・2号機と同様の国際線仕様で、ビジネスクラス「ANA BUSINESS STAGGERED」38席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス235席の計294席を配置。エンジンはロールス・ロイス製のTrent 1000を搭載している。

ANAホールディングス(ANAHD)は2015年3月に3機を確定発注し、初号機(機体記号:JA900A)を2019年3月に受領。同年4月26日の東京/成田発、シンガポール行きNH801便で運航を開始した。現在は2号機(同:JA901A)との2機体制でアジア路線を中心に運航している。3号機の初便は、11月1日の東京/成田発、バンコク/スワンナプーム行きのNH805便となる見込み。

ANAHDはこのほか、国内線で運航しているボーイング777型機の後継機としてボーイング787-10型機を11機確定発注しており、今年度から2024年度までに順次導入する計画。