宿泊施設向け予約・販売管理システム「TL-リンカーン」、3日以上障害続く 約5,100施設に影響

シーナッツ/TL-リンカーン

シーナッツは、宿泊施設向け予約・販売管理業務システム「TL-リンカーン」で発生している障害が、14日午後時点でも継続していることを明らかにした。

10月11日午前9時ごろから、予約通知処理の滞留が発生。同日午後7時ごろから機能制限を開始し、翌12日午後1時ごろから、さらに機能制限を行っていた。13日午前8時ごろに予約通知の滞留状況が解消し、同日午前10時ごろ、14日午前11時半ごろから機能制限を一部解除していた。

大量の予約を受信したことによるトラフィックの急増が原因だといい、「TL-リンカーン」を導入している全ての宿泊施設、約5,100施設で影響が出ている。復旧時期は未定だという。

「TLリンカーン」は、自社や旅行予約サイトなどで販売する客室数や料金を管理できるサービス。ある旅行会社で客室が1室販売された後、それ以外の在庫数を1室減らすといった作業を自動的に行う。在庫を最大限活用した販売が可能で、予約情報をホテルのシステムに取り込むことができるなど、作業効率化を図れる。

この障害に伴い、宿泊施設は各予約サイトで個別に宿泊者の予約を確認するなど、対応に追われている。一部の宿泊施設では、オーバーブッキングも発生している模様であるほか、客室の販売を停止し、「全国旅行支援」の各旅行会社での販売開始に間に合わぬまま割り当て予算に達してしまい、予約受付を終了してしまったところもあるようだ。