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JR東日本、首都圏の在来線運賃10円値上げへ 加算分をバリアフリー化に充当
JR東日本は、東京の電車特定区間内の運賃を2023年3月頃から10円値上げする。加算分の収入はホームドアやエレベーターなどバリアフリー設備の整備に充てる。
電車特定区間内のみを利用する場合が対象で、一乗車あたりの加算額はIC運賃・きっぷ運賃ともに10円。定期券も1か月280円、3か月790円、6か月1,420円それぞれ値上げする。通学定期は対象外。小児運賃は加算後の大人運賃の半額となる。追加分の年間徴収額は定期外151億円、定期券は79億円の見込み。
同社がこれまで駅のバリアフリー整備に要した金額は累計約2,500億円(うちホームドアは約1,200億円)で、今後の費用は約4,200億円(同約4,100億円)を超える見込み。この費用を確保するため同社は、バリアフリー化を目的とした運賃上乗せを可能とする国の制度「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用することを決め、4月5日付けで国土交通省に届け出た。
同社はこれまで、2032年度末頃までの東京圏在来線243駅へのホームドア整備を目標として、主要なホーム660番線程度の整備を優先的に進めてきた。さらなる早期整備が求められていることから、対象を758番線に拡大したうえで時期を1年前倒し、2031年度末頃までの整備を目指す。