国交省、PW4000エンジン搭載の777運航再開認める

ANA(ボーイング777-200型機など、JA713A)

国土交通省は、プラット&ホイットニーのPW4000系列型エンジンを搭載したボーイング777型機の商業運航を認めると発表した。

2020年12月に日本航空(JAL)、2021年2月にはユナイテッド航空の同系列型エンジンを搭載したボーイング777型機でエンジンが損傷する事案が発生したことを受け、同系列型エンジンを搭載した機体の運航停止や乗り入れの禁止を指示していた。

エンジンのファンブレードの非破壊検査の強化、インレットカウルの強化、火災防止のための改修といった再発防止策を実施することを条件に、商業運航の再開を認める。アメリカ連邦航空局(FAA)が定めた安全措置に沿ったものとなる。

ANAによると、 保有する対象機材は15機で、改修作業が順調に進めば、第1四半期中にも運航を再開できる可能性があるという。2021年12月には、空輸の実施のみを目的とした安全措置が定められ、12月から2022年2月までの間に5機を売却や整備のため空輸した。現有の15機の売却予定はないという。