エンブラエル、E190とE195の貨物転用機発表 2024年にも就航へ

エンブラエル195F

エンブラエルは、エンブラエル190型機と195型機の貨物転用型の販売を開始すると発表した。

全ての同型機が貨物機に転用可能で、Eコマースなどの需要に対応する。航続距離は大型ターボプロップ貨物機の3倍、運航コストは最大30%低くなるとしている。

改造はブラジルにあるエンブラエルの施設で行われ、メインデッキのフロント貨物ドア、貨物ハンドリングシステム、床の補強、消火器を含めた貨物室の煙探知システムを設置するとともに、空気管理システムの変更、内装の取り外しなどを行う。輸送可能量は、エンブラエル190Fが23,600ポンド、エンブラエル195Fが27,100ポンド。2024年初めにも運航を開始する見通し。

小型単通路機の貨物機は老朽化に伴い、退役次期が近づいている一方で、航空貨物の需要が高まっている。同日配達や分散型のオペレーションで、同型機の需要は高いとみている。また、10〜15年前に就航した初期の同型機の置き換えが始まることから、貨物転用を促進する。このサイズの航空機による市場規模は、20年で約700機と分析している。