カンタス航空、国内線にエアバス機導入へ 最大134機発注

カンタス航空は、国内線機材の置き換えの優先候補としてエアバス機を選定したと発表した。2022年度末に正式発注を予定している。

エアバスA320neoファミリーとエアバスA220型機を、最大134機発注する。2024年度から約10年かけて狩猟する見込み。既存のジェットスター航空との発注を組み合わせることで、受領時期や機材構成に大きな柔軟性を持たせたとしている。

ボーイング737-800型機とボーイング717型機の置き換えに伴い、さらに94機のオプションも有する見通し。エアバスA321XLR型機とエアバスA220型機の各20機、計40機については、従業員との協議などが必要となる。これにより、最大で299機のエアバス機を導入することになり、オーストラリアの航空史上、最大の発注になる見通し。

まずは、エアバスA321XLR型機とエアバスA220-300型機を発注する。エアバスA220-300型機のエアバスA220-100型機への変更オプションも含んでいる。両機種ともに、プラット&ホイットニー製のGTFエンジンを装備する。

エアバスA321XLR型機は、既存のボーイング737-800型機よりも乗客を15%多く乗せることができることから、メルボルンやシドニー、ブリスベンなどの主要都市間の運航を見込む。エアバスA220型機はその他の国内路線や、主要都市間のオフピーク時に運航する。

取引額の詳細は明らかになっていないものの、カタログ価格からは大幅な割引を受けたとしている。機材の選定にあたっては、エアバスA320neoとボーイング737 MAX、エアバスA220型機とエンブラエル190型機・195-E2型機を評価した。