エア・ドゥ、「ロコンジェット北海道」運航開始 新千歳と羽田で「ベア・ドゥJET」と共演

AIRDO(エア・ドゥ)は12月1日、北海道とポケモンとの連携によるボーイング767-300ER型機の特別塗装機「ロコンジェット北海道」(機体記号:JA607A)の運航を開始した。今後、東京/羽田〜札幌/千歳・旭川・函館線などで約5年間運航される。

機体には北海道をPRする「北海道だいすき発見隊」に任命されているきつねポケモンの「ロコン」と「アローラロコン」を描いた。左右非対称のデザインで、右側はエア・ドゥイエローをベースに「ロコン」を描き、左側はエア・ドゥブルーを基調とした「アローラロコン」のデザイン。機内には機内には両キャラクターを描いた3種類のヘッドレストカバーを用意し、ドリンクサービス用の紙コップやエプロンもオリジナルデザインのものを用意した。全日本空輸(ANA)から移籍した機材で、客室仕様はANA時代の270席のまま運航しているが、将来的には改修予定だという。

初便は午後0時20分札幌/千歳発、東京/羽田行きのADO20便で、新千歳空港では搭乗口でテープカットなどの記念式典が行われた。出席したポケモンの河本拓執行役員は、「ロコンは1996年発売の『ポケットモンスター赤・緑』から登場し、世界で非常に人気のあるポケモン」と紹介。「ロコンジェットを通じて、北海道にいる皆さんに本当にわくわくしていただき、世界中の人々に北海道の魅力を広く伝えていきたい」と話した。エア・ドゥの草野晋代表取締役社長は、「機内でもロコンたちと一緒に旅をする演出にこだわっている。ご搭乗の皆さまにはロコンたちの世界を味わってほしい」とあいさつした。

出発間際には、12月で退役予定の特別塗装機「ベア・ドゥ北海道JET」(ボーイング767-300ER型機、機体記号:JA602A)が隣のスポットに到着。“北海道を盛り上げる”という役割をバトンタッチする2機の、束の間の共演となった。

利用客186名(幼児1名含む)を載せたADO20便は、午後0時22分に新千歳空港を出発。利用客には航空ファンと見られる人の姿も多く、機内販売を求めるコールボタンの音が絶えなかった。この日から「ロコンジェット北海道」限定の先行販売商品として用意された、客室乗務員が着用するものと同じデザインの「ロコンジェットエプロン」はすぐに売り切れていた。なお、12月20日からは全機材で販売される予定だという。

同便は午後2時9分に羽田空港に到着。「ロコンジェット北海道」の後を追うように、ADO22便として新千歳空港を発った「ベア・ドゥ北海道JET」もまもなく到着し、羽田空港でも2機の共演が見られた。

「ロコンジェット北海道」は今後、東京/羽田〜札幌/千歳・旭川・函館線などで約5年間運航される予定。スケジュールは運航前日に特設ページで公開される。

▲新千歳空港で利用者を見送るロコンとアローラロコン

▲羽田空港に到着する「ロコンジェット北海道」

▲初便の利用客に配られた記念品と、「ロコンジェット北海道」が表紙を飾る12月の機内誌。

▲新千歳・旭川・函館空港のカウンター付近にはフォトスポットを設置