ANAの「フライングホヌ」3号機、成田へ向け出発 トゥールーズから最後の引き渡し

全日本空輸(ANA)が10月13日に受領した、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」の3号機(機体記号:JA383A)が、成田国際空港へ向けてフランスのトゥールーズを出発した。

NH9398便として、現地時間10月15日午後6時10分(日本時間16日午前1時10分)ごろに、フランスのデリバリーセンターがあるトゥールーズを離陸した。成田国際空港には翌日16日午後1時ごろに到着する見通し。

ANAはエアバスA380型機を、「空飛ぶウミガメ」を意味する「フライングホヌ」の愛称で、それぞれ異なるウミガメの塗装を施している。3機目はハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジの機体で、約120人が17日間でかけて、30種類のステンシル、16色の塗料を使用して塗装作業を行い、2020年1月にドイツ・ハンブルクで塗装を完了。当初は2020年春にもフェリーフライトを行う見通しだったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、延期していた。

ハワイの「空」をイメージしたブルーの初号機は2019年3月20日、ハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンの2号機は2019年5月17日に引き渡され、それぞれ同5月24日、6月18日から路線を投入を開始している。客室構成は3機ともに、1階にはエコノミークラス383席、2階にはファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席を配置している。

生産を終了するエアバスA380型機は、エミレーツ航空への2機を残すのみとなった。ANAへの機体が、トゥールーズから引き渡す最後の機体となった。