カンタスグループ、全従業員にワクチン接種義務付け

カンタス航空(チャンギ国際空港)

カンタスグループは、全従業員に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付ける。

パイロットや客室乗務員、空港労働者に対しては11月15日まで、それ以外の従業員には2022年3月31日までに完全なワクチンの接種を求める。医療上の理由で接種できない人は除外される。

カンタス航空とジェットスター航空の22,000人の従業員を対象としたアンケートや協議に基づいて実施するもので、回答者のうちすでに89%がワクチンの接種を行ったか、接種を計画しているとしている。4%がワクチンの接種を受けたくない、もしくは受けられないと回答した。今後数週間に渡り、従業員や労働組合と、医療上の免除措置の適用方法などのポリシーの詳細を協議する。

カンタスグループのアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は、「従業員が完全にワクチンを接種することは、従業員をウイルスから守るだけでなく、お客様と私たちが飛ぶ地域社会を守ることにもつながります。1人の乗務員が複数の都市を飛び回り、1日に何千人もの人々と接触することがあります。このウイルスが蔓延する可能性があることを考えると、彼らにワクチンを接種することは非常に重要であり、人々が私たちに期待するような安全面でのリーダーシップだと思います」とコメントした。