1日最大8区間乗れる! FDAの「夢の乗り放題プラン」を体験してみた(前編)

起点の小牧空港には、名古屋駅からバスで向かった。30分ほど前に到着し、搭乗手続きを済ませる。この日に乗る2便ともに手続きが可能だ。ちなみにFDAでは、搭乗手続きを出発15分前まで受け付けており、大手各社などより5分長い。

最初に乗るのはオレンジの5号機。FDAでは16機ある全ての機体の色が異なっていて、運航する機体はウェブサイトの発着案内から確認できる。機材繰りも一目瞭然で、今回のルートを組み際にも参考になる。

ちなみに1号機(ドリームレッド)と2号機(ライトブルー)、4号機(グリーン)のみエンブラエル170型機(76席)、それ以外はエンブラエル175型機(84席)だ。エンブラエル175型機でも、9号機以降の全幅は2.65メートル大きい。

午前7時19分に離陸し、新潟や山形上空を通過して花巻へ向かう。本州を梅雨前線が覆っており、眼下は一面の雲海。早朝便限定サービスのコモのクロワッサンとコーヒーを楽しんでいると、わずか1時間ほどで花巻に到着した。

機内アナウンスでは曇り、気温は18度とのことだったが、小雨が落ちてきた。止むことを願いつつ、盛岡駅行きのバスに乗り込む。

花巻空港駅を経由し、午前9時40分頃、ほぼ定刻に盛岡駅に到着した。「歓迎 消費量日本一!豆腐のまち盛岡」という、歓迎されているのかよくわからない看板が迎えてくれる。

まず、15分ほど歩いて向かったのは、「福田パン 長田町本店」。盛岡のソウルフードというか、B級グルメ的な立ち位置の老舗パン屋で、ふっくらしたコッペパンと、迷うほどの具材、そしてどれも安いのが特徴。食べログの百名店にも選ばれている。

一番人気のあん・バター(159円)を購入。店内の飲食はできず、やむなく持ち帰りにする。神戸に着いたあとに食べたが、ふっくら感は時間が経っても持続していて、ぺろりと完食。もう1つ買っておけば…と後悔した。

小雨が降る中、材木町や岩手銀行旧本店本館、もりおか歴史文化館を見学した後、向かったのは、じゃじゃ麺発祥の店「白龍 本店」。盛岡三代麺といえば、冷麺、わんこそば、そしてじゃじゃ麺だ。たっぷりの肉味噌を平打ち麺と絡めていただく。

そうこうしていると、そろそろ盛岡駅に戻る時間だ。駅でお土産を調達する。空港では利用者が少ない状況が続いており、売店の品揃えが良くなかったり、臨時休業をしている店舗もある。駅のほうが選択肢が多く、なるべく欲しいものは見つけたときに購入しておくことをおすすめしたい。花巻空港行きのバスは、盛岡駅を午後1時20分に出発。花巻空港には午後2時過ぎに到着した。

こうして、午後2時50分発の神戸行きに搭乗。2便目は岩手県とのネーミングライツにより、「黄金の國、いわて。」号として運航している、ゴールドの9号機だった。花巻から神戸まで、途切れることなく果てしなく雲海が続いていた。

神戸には午後4時40分に到着。この日に神戸を出発するフライトはないため、少々時間は早いが三宮に1泊する。夕食は梅田で寿司を食べ、ホテルには午前0時にチェックインした。(後編に続く

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