エア・ドゥ、121億円の最終赤字 21年3月期決算

エア・ドゥ/AIRDO(ボーイング767-300ER型機、JA612A)

AIRDO(エア・ドゥ)は5月31日、2021年3月期の決算を発表した。営業収入は174億1,300万円(前年同期比61.8%減)、営業費用は304億1,000万円(同29.7%減)、営業損失は129億9,600万円、経常損失は131億9,000万円だった。当期純損失は121億8,000万円で、2007年度以来13期ぶりの赤字決算となった。赤字額は過去最大。

運航便数は前年同期比7,934便減の1万3,536便、提供座席数は47.7%減の155万4,000席、旅客数は71.6%減の57万9,631人、座席利用率は31.3ポイント減の37.4%(全日本空輸(ANA)販売分含まず)だった。

前期末と比較すると、純資産は106億4,500万円減の22億500万円。自己資本比率は5.3%と22.9ポイント減少した。

2021年3月期中は、運航開始当初から使用しているボーイング767-300ER型機2機を退役させ固定費を削減するなど、確実なコスト削減策を実行した。2022年3月期については、「2期連続の赤字を回避すべく経常利益ベースでの黒字化を目指す」としながらも、業績見通しは「合理的な算定が困難なことから未定」とした。開示が可能になった時点で速やかに発表するとしている。

合わせて同社は、7月にも日本政策投資銀行と北洋銀行を引受先とする優先株式を発行し、70億円の増資を行うことを発表している。