「IATAトラベルパス」を利用した最初の旅行者、ロンドンに到着 シンガポール航空が試験導入

IATAトラベルパス

国際航空運送協会(IATA)は、「IATAトラベルパス」を使用し、旅行の健康資格情報を管理する最初の旅行者が、シンガポール航空機でシンガポールからロンドンに到着したと発表した。

シンガポール航空では、シンガポール発ロンドン行きの乗客を対象として、3月15日から28日まで試験導入を実施している。「IATAトラベルパス」のiOSアプリには、乗客のプロフィールとパスポート情報から構成されるデジタルIDや、シンガポール国内7施設で実施した新型コロナウイルス検査の結果の格納のほか、旅行制限や入国条件などの確認もできる。

IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック事務局長兼CEOは、「「IATAトラベルパス」は、シンガポール航空の乗客を対象とした今回のトライアルで成功を収め、テクノロジーによって旅行者や政府が旅行健康証明書を安全に、便利に、効率的に管理できることを実証しました。国際航空の再開に向けて、この意義は計り知れません。」と、試験導入の成功を歓迎した。

シンガポール航空のジョアン・タンシニアバイスプレジデント代理(マーケティングプランニング担当)も、「国境が再開され、世界中で旅行制限が徐々に解除されていく中で、デジタル健康証明書は必要不可欠なものとなります。「IATAトラベルパス」の導入成功は、健康証明書の確認に安全なデジタルソリューションを使用し、お客様の安全でシームレスな旅行体験をサポートするというシンガポール航空の目標を反映したものです。」とコメントしている。

「IATAトラベルパス」はシンガポール航空のほか、全日本空輸(ANA)。タイ国際航空、ニュージーランド航空、マレーシア航空、カタール航空、エミレーツ航空など16社が導入する意向を示している。