JR九州、九州新幹線長崎ルートの列車名を「かもめ」に N700Sを導入

JR九州は、九州新幹線の長崎〜武雄温泉間の列車名を「かもめ」とし、新型車両N700Sを導入することを決定した。

「かもめ」は、1937年に東京〜神戸駅間を結ぶ列車として登場。一旦廃止された後、1953年から京都〜長崎・宮崎駅間を結ぶ列車として運転していた。山陽新幹線の博多開業に伴い、廃止された後、1976年から博多〜長崎駅間を結ぶ列車名として採用。1989年からは「ハイパーかもめ」も運転していた。現在は885系と787系を使用し、博多〜長崎駅間や門司港・吉塚〜佐賀駅間、博多〜佐賀・肥前鹿島駅間などでも運転している。

N700Sは、JR東海が運転する16両編成の車両を6両編成に短編成化した。指定席は「2-2」、自由席は「3-2」配列となる。ATCとブレーキシステムを改良し、バッテリー自走システムを搭載した。防犯カメラを客室内に設置し、セキュリティも強化している。モバイル用電源を全席に設けた。

長崎〜武雄温泉駅間の暫定開業は2022年秋ごろとなる見通しで、5駅を設置する。