ユナイテッド航空、機内の抗菌コーティング追加 拠点7空港などで

ユナイテッド航空

ユナイテッド航空は、Microbe Shieldを用いた抗菌性スプレーの噴霧を、年末までに主要路線とユナイテッド・エクスプレス運航の地域間路線の全機材で実施する。

ニュージーランドのZoono Group Limited社が製造し、アメリカではMicroSonic Solutions社が販売している薬剤で、米国環境保護庁(EPA)によって最も毒性が低いカテゴリー4に分類されている。細菌の増殖を抑える効果があり、一度乾くと微細な針の集合体のような保護層を形成し、細菌が保護層に触れた際には細菌の細胞壁と被膜を破壊する。

すでに30機以上の座席、テーブル、肘掛け、荷物棚、トイレ、ギャレーにコーティングを施している。毎日出発前に実施している、静電噴霧による消毒を補完する役割を果たす。現在使用しているシカゴ・オヘア空港のほか、数ヶ月以内に機体が夜間駐機するハブ空港6空港とアメリカ国内の200空港にも展開し、週1回の頻度で実施する。

ユナイテッド航空では、「ユナイテッド・クリーンプラス」プログラムの一環として、世界初のタッチレスチェックインやマスク着用の義務化など、様々な新型コロナウイルス対策の取り組みを実施している。

ユナイテッド航空のトビー・エンクビストチーフ・カスタマー・オフィサーは、「長期間に渡り効果が持続するこの抗菌性コーティング剤の噴霧は、機内のお客様と乗務員の安全を守る対策をさらに強固にするものです。幾重にも重なった安全対策の一環として、この抗菌性コーティング剤の使用は、病院基準のHEPAエアーフィルターや、お客様へのマスク着用義務、そして日々実施されている静電噴霧器による機内消毒などの現行の対策をさらに強化することに役立ちます。弊社ではお客様により安全な機内体験をご提供できるよう、安全対策基準とその実施手順を見直し、引き続き最新かつ革新的な解決方法を実施してまいります」と述べている。

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