2020年の音楽フェス市場は「消失」、地域経済への大きな影響懸念 ぴあ総研調査

ぴあ総研

ぴあ総研は、音楽フェスの市場動向に関する調査結果を公表した。

ぴあ総研は毎年、音楽フェス市場の動向について調査結果を公表している。2019年の実績は前年比12.1%増の330億円に拡大し、動員数も295万人となった。一方で、2020年は新型コロナウイルス感染症拡大による開催自粛により、7月25日時点の開催予定の情報を考慮し、音楽ポップスフェス市場規模は2019年の1割程度に落ち込むと予想している。

ただ、示した市場規模はあくまでチケット売上の推計総額であるとしていて、フェスへの来場者が支出する交通・宿泊費や飲食費や、会場設営等にかかる事業費をあわせた経済効果は大きく、誘発される効果を含めると「かなりの規模」になるとしていて、フェスの相次ぐ中止・延期による深刻なダメージは、ライブ・エンタテインメント産業のみならず、地域経済へも広く波及しているとしている。