東京メトロ、全車両に抗ウイルス・抗菌措置実施

東京メトロは、7月2日から順次、全車両に抗ウイルス・抗菌措置を実施する。

手摺り、吊り手、握り棒、座席、壁面など車内全般に抗ウイルス・抗菌効果のある、タツミ技研製のコーティング剤「シルフィーミストAG」を噴霧する。インフルエンザウイルス、大腸菌、黄色ブドウ球菌などに効果があるという。新型コロナウイルスに対する効果は、試験機関での検証に至っていないものの、インフルエンザなどの一般的な同種構造ウイルスへの効果はあるという検証結果が出ていることから、新型コロナウイルスへの効果も期待し、実施するという。

これまでにも、15日ごとに消毒液を用いた清掃、10日ごとに噴霧器による消毒を行っていたものの今後は実施せず、15日ごとにコーティングメンテナンス用の補助剤を用いて清拭による除菌作業を実施し、コーティング効果を検証する。

保有する2,720両全てが対象で、8月中旬にかけて順次実施していく。7月8日時点で、208両への措置を完了しているといい、完了した車両には、抗ウイルス・抗菌処置済ステッカーを車両内に順次掲示する。