トラベルシリウス、民事再生法の適用を申請 岡山で宿泊施設運営

トラベルシリウス

東京商工リサーチによると、岡山県真庭市のトラベルシリウスが、4月1日に民事再生法の適用を岡山地裁に申請した。

トラベルシリウスは、1989年9月に設立。資本金は1,000万円。創業は1978年4月で、宿泊施設の湯原国際観光ホテル菊之湯、ゆばらの宿米屋などを経営するほか、倉吉市から委託を受け、グリーンスコーレせきがねなどを運営していたほか、国内旅行代理店、貸し切りバス事業のほか、飲食店も手掛けていた。さらに2013年には、シリウスリレーションズを設立し、温浴施設を運営していたほか、ホテルも買収するなど事業を拡大し、借入金が膨らんでいた。2018年9月には、シリウスリレーションズが破産を申請している。

トラベルシリウスも、2020年に入ってから支払い遅延が発生し、3月にはグリーンスコーレせきがねの運営業務を停止して多額の違約金が発生。ホテル蒜山ヒルズからの経営撤退も決定したほか、新型コロナウイルスによる売上減少もあり、民事再生による再建を決めた。今後は、湯原国際観光ホテル菊之湯、ゆばらの宿米屋の経営に専念して再建を図る方針だという。

負債総額は、2019年8月期末時点で約4億7,000万円。