「ロッカー難民」の救世主 JR東日本、駅ロッカーの事前ウェブ予約を開始

駅の「コインロッカー難民」に朗報だ。JR東日本は、ウェブ上で駅のコインロッカーを事前に予約できるサービス「To Locca(トロッカ)」を3月25日から開始する。

訪日客の増加などにともない、主要駅やレジャー需要のある駅ではコインロッカー不足問題が表面化していた。JR東日本事業創造本部 新事業・地域活性化部門の佐野太次長は、「繁忙期の東京駅などでは、朝早い時間でコインロッカーが埋まってしまうという実態も把握している」と現状を説明する。

JR東日本の駅におけるこの問題の解決策としては、荷物預かりシェアリングサービスの「ecbo cloak(エクボクローク)」などがあったが、今般開始する「トロッカ」では、コインロッカー自体を事前予約できる。

「トロッカ」の利用方法はこうだ。専用のウェブサイトに会員登録したうえで、使用したいコインロッカーの場所、日時、サイズを指定。利用料金はウェブ上でクレジットカード決済し、表示された予約番号をコインロッカーの操作画面で入力する。荷物の取り出し時は再度、同じ予約番号を入力すると扉が開く。

利用可能時間は午前6時から同0時までで、日をまたいだ予約も可能。1時間単位で最大72時間予約できる。1時間あたりの利用料金は、Sサイズ100円、Mサイズ150円、Lサイズ200円。1日あたりの最大料金はそれぞれ1,000円、1,500円、2,000円となっている。予約は1か月前から受け付ける。

To Locca
▲「トロッカ」専用コインロッカー

既存のコインロッカーが1日最大400円程度からということを考えると、長時間の利用では割高になってしまうが、これについて佐野次長は、「1〜2時間だけ荷物を預けたいという声もあった」と短時間の利用ニーズにも対応できるサービスであることを説明している。また、「確実にロッカーを確保できるという利便性もある」とメリットを強調した。

サービス開始当初は、東京駅や新宿駅などの主要駅のほか、舞浜駅など首都圏の計11駅22か所で展開する。今後は、2021年3月までに首都圏や観光需要が高い駅などを中心とした30駅へ拡大するとともに、JR東日本エリア外でのサービス展開を目指す。


▲JR東日本事業創造本部 新事業・地域活性化部門 佐野太次長

佐野次長は、「例えば宅配物を駅で受け取るなど、このプラットフォームにサービスを付加していくことも考えている。より便利に進化させていく」と話し、将来的にはMaaSとの連携も視野に入れていることを説明した。