国立の博物館や劇場、閉館・休演相次ぐ 新型コロナウイルス感染防止

国立科学博物館

文部科学省や文化庁は、国の新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をうけ、文化庁所管の博物館や美術館、劇場の閉鎖を要請したことを明らかにした。

萩生田文部科学大臣は、2月26日の記者会見で、今後2週間程度のスポーツや文化的イベントの開催中止や延期などの指示を総理大臣から受けたとしている。

これに伴い、国立文化財機構は、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館、それに奈良文化財研究所の飛鳥資料館、平城宮跡資料館、藤原宮跡資料室を、2月27日から3月15日まで臨時休館する。

国立美術館は、東京国立近代美術館、国立西洋美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ、京都国立近代美術館、国立国際美術館を、2月29日から3月15日まで臨時休館することを発表した。

国立科学博物館は、国立科学博物館や筑波実験植物園、東京都港区の付属自然教育園を、それぞれ2月29日から3月15日まで臨時休館することを発表した。

日本芸術文化振興会も、2月28日から3月15日までの、国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場の主催公演を中止し、伝統芸能情報館を閉館する。新国立劇場も、同期間の主催公演の中止を決めた。会場が主催しない公演の開催については、主催者から発表される。

プロ野球やJリーグなども、延期や無観客試合の実施などを決めており、影響が広がっている。

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