JAL、羽田国内線に手荷物預け入れ機 待ち時間大幅短縮へ

JAL Smart Airport

日本航空(JAL)は、羽田空港第1ターミナルの手荷物受付エリアを一部リニューアルオープンした。

JALは東京五輪に向け、スムーズで快適な空港「JAL SMART AIRPORT」の実現を目指し、各種手続きの待ち時間短縮やヒューマンサービスの強化に取り組んでいる。

JAL Smart Airport

今般リニューアルオープンしたのは南ウイングの一部エリアで、新型自動チェックイン機12台と、手荷物預け入れ機「Self Baggage Drop」6台を設置した。手荷物預け入れ機の導入は、JAL国内線では初めてとなる。すでに2月5日から試験運用を始めており、本格稼働開始は3月中旬頃となる見込み。

新型自動チェックイン機には手荷物タグの発行機能を備え、搭乗手続きから手荷物用のタグ発行までを1台で完了できるようにした。手荷物タグは利用客自身が取り付け、手荷物預け入れ機に持ち込む。

JAL Smart Airport

手荷物預け入れ機には、手荷物の個数と形状を認識する2台のカメラを設置。預け入れの可否を自動的に判断し、適切な預け入れ方法を案内する。

JALによると、羽田空港では最繁忙期の手荷物預け入れには30分以上の待ち時間が発生する場合がある。手荷物預け入れ機等の導入により、これを5分以下に短縮することを目指すという。

同社の屋敷和子東京空港支店長は、「待ち時間を極小化することにより、利用客の空港滞在時間の価値を高めたい」と話した。さらに、「無人化するつもりはない。自動化によって、スタッフは利用客に寄り添うサービスができるようになる」とヒューマンサービスを強化する狙いも強調した。

このほか、保安検査場には、搭乗券等の読み取り速度を向上させた自動ゲートを導入し、保安強化と利便性向上を図っている。

今後、3月末頃から北ウイングにも導入し、夏頃に全面オープンする。最終的には、新型自動チェックイン機が南ウイングに50台、北ウイングに32台、手荷物自動預け入れ機が計38台導入される。年末には新千歳空港、2021年春には伊丹、福岡、那覇の各空港のリニューアルも完了する計画。