近鉄、新型名阪特急の名称を「ひのとり」に 来年3月14日デビュー

近鉄 ひのとり

近畿日本鉄道(近鉄)は、新型名阪特急の名称を「ひのとり」に決定し、来年3月14日より運行すると発表した。運行ダイヤや特別車両料金も同時に発表した。

「ひのとり」という名称は、先進的でスピード感ある車体フォルム、深い艶感のあるメタリックレッドといった外観デザインに加え、ゆったりとした空間や上質なサービスを提供する気品ある車両のイメージを、翼を大きく広げて飛翔する「ひのとり」に重ね合わせて命名した。この「ひのとり」のコンセプトは「くつろぎのアップグレード」。日本で初めて全席にバックシェルを設置するなど、車内の居住性を従来より大幅に向上させたとしている。

車両形式は「80000系」となり、6両編成8編成と8両編成3編成の全11編成を導入する。運行開始時は6両編成3編成を運用する。運行区間は、大阪難波~近鉄名古屋間。一部、大阪難波~近鉄奈良間でも運用予定。

ひのとり プレミアム車両

両先頭車両はプレミアム車両とする。全席3列シートで、後部座席の乗客に気兼ねなくリクライニングできるバックシェルを設置する。ハイデッカー構造により大きな眺望を確保する。本革を使用した座席で、前後間隔は130センチメートルとし現行のアーバンライナーより25センチメートル広くしている。

ひのとり レギュラー車両

中間車両のレギュラー車両は、全席にバックシェルを設置し、座席の前後間隔は116センチメートルとする。

ひのとり 編成図

各車両では、無料インターネット接続サービスを提供する他、大型荷物を収容できるロッカーなどの荷物置き場を設置する。全席禁煙とするが、3号車に喫煙室を設ける。なお、8両編成は6両編成の中間にレギュラー車両を2両加える。

プレミアム車両は300~900円、レギュラー車両は100~200円の特別車両料金を、運賃・特急料金と別に徴収する。プレミアム車両乗車時の大阪難波~近鉄名古屋間の運賃・料金は大人5,240円、レギュラー車両乗車時の同区間の運賃・料金は同4,540円。

来年3月14日からは、大阪難波~近鉄名古屋間を毎日6往復運転する。来年度中に全11編成を導入し、大阪難波・近鉄名古屋各駅毎時0分発などの停車駅の少ない名阪特急をすべて「ひのとり」で運行する。

なお、「ひのとり」のプレミアムシートを8月31日からの大阪上本町駅地上コンコースでの展示を皮切りに、沿線各所で展示するとしている。

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