ANA、ホノルル新ラウンジをお披露目 A380アッパーデッキに直接搭乗

全日本空輸(ANA)は、ハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港に、海外空港で初めてオープンする「ANA SUITE LOUNGE(ANAスイートラウンジ)」と「ANA LOUNGE(ANAラウンジ)」を、報道陣に公開した。

場所はエバ・コンコースのC4ゲート上に位置し、ダニエル・K・イノウエ国際空港では最大の広さを誇る。エアバスA380型機に対応するゲートはC4もしくはC9で、C4ゲートの場合はラウンジから2階部分に直接搭乗できる。2階にはプレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスが位置しており、エコノミークラスを利用する場合にはラウンジから搭乗できず、通常のゲートにある優先搭乗レーンを利用する必要がある。一部のボーイング787-9型機で運航する便は、従来通りダイヤモンドヘッド・コンコース(G1〜G6ゲート)を使用することから、最寄りのラウンジはユナイテッドクラブとなる。新設ラウンジからは徒歩で20分程度はかかる。

エントランスに向かって右側にある、ファーストクラス利用者もしくはANAマイレージクラブのダイヤモンド会員と同行者1名が利用できる「ANAスイートラウンジ」は、落ち着いたイメージ。約70席を設けており、2階に直接搭乗できるC4ゲートへの動線は一番短い。

エントランスに向かって左側にある、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラス利用者、ANAマイレージクラブのプラチナ会員、スーパーフライヤーズ会員、スターアライアンスゴールド会員と同行者1名、有料ラウンジサービス購入者が利用できる「ANAラウンジ」は、窓に面した開放的な空間。約300席を設けているが、座席の間隔にはゆとりがあり、数十席は増やすことができる広さの余裕がある。キッズスペースも設けており、子供連れの利用にも対応する。

いずれのラウンジも、日本国内のラウンジと比べて開放感があり、リゾートのイメージに合った演出を施し、ハワイらしさを最後まで感じることができる。そのような中でも、エントランスには「格天井(ごうてんじょう)」や「三和土(たたき)」といった日本文化を取り入れており、日本とハワイの文化をうまくミックスした印象を受ける。

「ANAスイートラウンジ」では、アラカルトメニューとして、「うめ茶漬け」と「さけ茶漬け」、「山菜うどん」、「わかめうどん」、「きつねうどん」の5種類を用意。さらに、コナ・ブリューイング・カンパニーの「BIGWAVE」を缶で、「LONGBOARD」とキリン「一番搾り」は両ラウンジで、サーバーから注いで提供する。

両ラウンジでは、「マヒマヒのソテー」や「ハワイアンBBQチキン」などのハワイ風の食事のほか、ベジタブルカレーやけんちん汁、牛豆腐や豚しょうが焼きなどの和食も用意する。提供する料理は、ANAケータリングサービスのシェフが直接現地で指導したといい、日本で食べる味とほぼ変わらないクオリティだった。国内のラウンジで提供している焼きそばやポテト、唐揚げといったものと比べると、どれも手の込んだメニューだ。

両ラウンジは、5月24日にグランドオープンし、5月22日と23日にはソフトオープンとして一部のサービスのみ提供する。グランドオープンに合わせ、エアバスA380型機「FLYING HONU」が就航する。営業時間は午前8時30分からANA便の最終出発まで。