ANA、客室乗務員訓練にVR導入 緊急事態などシミュレーション

全日本空輸(ANA)は、日本電気(NEC)が開発したバーチャルリアリティ(VR)機器を活用した客室乗務員訓練を開始した。NECによると、航空業界の訓練用途でCGを用いたVRの本格導入は世界初。

現実で再現困難なシーンをVRでシミュレーションする技術を活用したもので、機内での緊急事態(火災、急減圧)や機内設備の安全確認作業をVRで再現して実施する。ANAによると、この訓練の導入により、緊急事態の発生時においてもこれまで以上に迅速かつ適切に対処できる客室乗務員の養成が可能となるとともに、反復実習が可能となり業務手順の定着が高まるなどの効果が現れ始めているという。

また、4月からは一体型VRデバイス「Lenovo Mirage Solo」の採用を計画。前後左右の移動や屈む動作もVR空間に反映させることが可能となり、客室全体の設備の安全確認作業など、きめ細やかな機内訓練が行えるようになる。

詳細はこちら