エボラ出血熱、コンゴ民主共和国の都市部で初確認 外務省はスポット情報発出

外務省は、コンゴ民主共和国のムバンダカ市で報告された、2例のエボラ出血熱の可能性が高い例のうち、1例が陽性だったことから、注意を呼びかけるスポット情報を発出した。

今回のエボラ出血熱の発生で初となる都市部での報告例となる。すでに今春以降、44人が疑わしい症状がみられ、23人が死亡している。感染が確認されたのは3人目となる。世界保健機関(WHO)は緊急会合を行い、対応を協議する。

エボラ出血熱は致死率が非常に高い、極めて危険な感染症であるとしている。感染者の血液、分泌物、吐物、排泄物や退役などに汚染されたシーツ、衣類、医療器具などの物質に、傷口や粘膜が触れることでウイルスが侵入、感染する。ウイルスは飛散にしにくく、通常は空気感染は起こらないものの、直接飛沫を浴びた場合には感染する可能性がある。感染した場合、2日から3週間の潜伏期間の後、38度以上の風邪のような症状が現れた後、おう吐、下痢や内臓機能の低下がみられ、さらに進行すると身体のいろいろな部分から出血し、死に至る。2014年3月にはギニアで集団発生が報告され、西アフリカでは夏以降に爆発的な流行がみられた。