ジェットスターとエアアジアの仁義なき戦い 5円セールと6円セール、どっちがお得?

実質価格はどちらがお得か

ジェットスター・ジャパンが「片道6円」、エアアジア・ジャパンは「片道5円」ですが、預け入れる手荷物の料金や支払い手数料などを考慮する必要がある。

●ジェットスター・ジャパン
名古屋/中部発:6円(運賃)+310円(空港施設使用料)
札幌/千歳発:6円(運賃)+310円(空港施設使用料)

受託手荷物料金:1,550円(15キロ)、1,700円(20キロ)
座席指定料金:1,190円(エクストラ・レッグルーム)、690円(アップフロント)、490円(スタンダード)
支払手数料:500円(クレジットカード/1人1区間あたり)、650円(コンビニ・銀行ATM/1人1区間あたり)

●エアアジア・ジャパン
名古屋/中部発:5円(運賃)+310円(空港施設使用料)
札幌/千歳発:5円(運賃)+310円(空港施設使用料)

受託手荷物料金:1,200円(15キロ)、1,400円(20キロ)
座席指定料金:900円(1・12・14列目)、600円(2〜5列目)、450円(6〜11列目)、400円(15〜31列目)
支払手数料:400円(クレジットカード/1人1区間あたり)、500円(コンビニ決済/1人1区間あたり)、150円(銀聯決済/1予約あたり)

両社ともに、運賃と空港施設使用料をあわせた料金には大差ありません。大きく異るのは受託手荷物料金や座席指定料金となる。15キロまでの荷物を預けた場合、ジェットスター・ジャパンでは1,550円かかるのに対し、エアアジア・ジャパンでは1,200円と350円割安となる。

座席指定料金も足元が広い1列目や非常口座席では、ジェットスター・ジャパンが1,190円であるのに対して、エアアジア・ジャパンは900円と割安となる。このように比較すると、エアアジア・ジャパンはジェットスター・ジャパンの価格設定を意識したものであることがよくわかります。

さらに異なるのは支払手数料となる。クレジットカードを利用した場合、エアアジア・ジャパンでは400円ですが、ジェットスター・ジャパンでは500円と割高となる。エアアジア・ジャパンのみ対応している銀聯カードで支払った場合が一番オトクになり、銀聯カードのみクレジットカードで支払う場合は1人1区間あたり、つまり往復では2倍、2人が往復するには4倍の支払い手数料が必要であるところ、わずか150円で済むのとなる。これを生かさない手はありません。

これらをまとめると、以下のようになる。

★預入手荷物ゼロ、1人で片道利用をし、クレジットカードで支払った場合(名古屋/中部発、札幌/千歳発ともに)
ジェットスター・ジャパン:6円(運賃)+310円(空港施設使用料)+500円(支払手数料)=816円
エアアジア・ジャパン:5円(運賃)+310円(空港施設使用料)+400円(支払手数料)=715円

★預入手荷物15キロ&最安の座席指定を追加し、2人で往復利用し、クレジットカードで支払った場合(名古屋/中部発、札幌/千歳発ともに)
ジェットスター・ジャパン:6円(運賃)+310円(空港施設使用料)+1,550円(受託手荷物料金)+490円(座席指定料金)+500円(支払手数料)=2,856円×2(人)×2(往復分)=11,424円
エアアジア・ジャパン:5円(運賃)+310円(空港施設使用料)+1,200円(受託手荷物料金)+400円(座席指定料金)+400円(支払手数料)=2,315円×2(人)×2(往復分)=9,260円

★預入手荷物15キロ&最安の座席指定を追加し、2人で往復利用し、最安の決済手段で支払った場合(名古屋/中部発、札幌/千歳発ともに)
ジェットスター・ジャパン:6円(運賃)+310円(空港施設使用料)+1,550円(受託手荷物料金)+490円(座席指定料金)+500円(支払手数料)=2,856円×2(人)×2(往復分)=11,424円
エアアジア・ジャパン:5円(運賃)+310円(空港施設使用料)+1,200円(受託手荷物料金)+400円(座席指定料金)=1,915円×2(人)×2(往復分)=7,660円+150円(銀聯カード支払手数料)=7,810円

このように、複数人になればなるほど、オプションを追加すればするほど、ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンの料金差が開くことになる。

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