アメリカの超格安航空会社、機材トラブルによる予定外着陸が大手航空会社の約4倍

アレジアント航空

アメリカのアレジアント航空が、2015年の機材の問題による目的地以外への着陸が大手他社の4倍に及んだことがわかった。タンパベイ・タイムズなどが報じた。

アレジアント航空は、アメリカ・ラスベガスを拠点とする格安航空会社(LCC)で、アレジアント・トラベル・カンパニー子会社。LCCよりさらに割安な「ULCC」とも呼ばれている。全機材が中古の経年機で、古くて安価な機体を導入し、需要に応じて運航することで収益を上げていると言われている。日本のLCCは新造機を導入し、メンテナンスコストを抑えて多頻度運航をしており、ビジネスモデルは異なっている。

保有するMD-80型機とボーイング757型機は退役させ、エアバス機に統一する計画。セブパシフィック航空から中古機の導入を進めているほか、初となる新造機を、エアバスに対して12機発注した。

アメリカのKTNVは、アレジアント航空のパイロットの半数以上が、家族に自社の利用を勧めないと回答した調査結果を報じているほか、パイロットの大量転職も明らかになっている。パイロットの給与は業界標準を下回り、スケジュールも過密だという。実際に2011年から2014年までの間に、パイロットの離職率は6倍に増加しているといい、4月に公開された調査結果では、新しい仕事を探している、もしくは探す予定と答えたのは回答者の65%、パイロットの士気が低いと評価した人は80%以上に及んだ。

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