2015年の世界空港旅客数は6.3%増 旅客数1位はアトランタ

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国際空港評議会(ACI)は、2015年の世界空港旅客数とランキングを発表した。この調査は、世界1,144空港からの報告に基づき作成されている。2015年は2014年と比較して旅客数は6.1%増、国際線利用客数は6.3%増、総貨物は2.4%増、国際貨物は2.2%増、すべての航空機の移動は1.8%増となった。

世界の空港旅客数ランキングでは、アメリカジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(ATL)が、前年比5.5%増の101,491,106人と、世界初の単年度1億人を超える旅客数を記録して1位となった。アトランタ国際空港は、アメリカ人口の80%が2時間のフライトの範囲内にいるという利便性の良さから、アメリカのハブ空港として戦略的な恩恵を受けている。

2位には89,938,628人を記録した中国の北京国際空港(PEK)がランクイン。前年まで2桁の成長を続けていた北京国際空港は、2015年は4.4%の成長にとどまっており、中国における景気減速が影響した結果が考えられる。一方で、上海浦東国際空港(PVG)は、第4滑走路が完成したことから、16.3%増加した。

3位には78,010,265人を記録したドバイのドバイ国際空港(DXB)がランクイン。エミレーツ航空やフライドバイのハブ空港であるドバイ国際空港では、エミレーツ航空のエアバスA380機の機体数増加に合わせ旅客数が増加し、前年比10.7%の成長となった。

日本からは、75,316,718人の旅客数を記録して東京/羽田空港(HND)が5位にランクインしている。旅客数は3.4%増加したものの、9.8%の増加を記録したシカゴ・オヘア国際空港(OBD)には敵わず、2014年の順位から1つ順位を下げる結果となった。

■2015年世界空港旅客数ランキング(括弧内は旅客数、前年比の順)
1位:ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港:ATL(101,491,106/5.5%)
2位:北京国際空港:PEK(89,938,628/4.4%)
3位:ドバイ国際空港:DXB(78,010,265/10.7%)
4位:シカゴ・オヘア国際空港:ORD(76,949,504/9.8%)
5位:東京・羽田空港:HND(75,316,718/3.4%)
6位:ロンドン・ヒースロー空港:LHR(74,989,795/2.2%)
7位:ロサンゼルス国際空港:LAX(74,937,004/6.1%)
8位:香港国際空港:HKG(68,283,407/8.2%)
9位:パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港:CDG(65,766,986/3.1%)
10位:ダラス・フォートワース国際空港:DFW(64,072,468/0.9%)
11位:イスタンブール・アタテュルク国際空港:IST(61,836,781/9.2%)
12位:フランクフルト国際空港:FRA(61,032,022/2.5%)
13位:上海浦東国際空港:PVG(60,053,387/16.3%)
14位:アムステルダム・スキポール国際空港:AMS(58,284,864/6.0%)
15位:ニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港:JFK(56,827,154/6.8%)
16位:シンガポール・チャンギ国際空港:SIN(55,449,000/2.5%)
17位:広州白雲国際空港:CAN(55,201,915/0.8%)
18位:ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港:CGK(54,053,905/-5.5%)
19位:デンバー国際空港:DEN(54,014,502/1.0%)
20位:バンコク・スワンナプーム国際空港:BKK(52,902,110/14.0%)

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