「セントレアはお手本となる空港」 エアアジア・ジャパン、井手隆司会長講演【全文書き起こし】

DJ19

次は2017年です。ここからは本格的となります。事業的にはここで安定させます。黒字化が一番の問題で課題になっていきます。2017年をエアアジア・ジャパンのスタビリティ、安定期を迎えるための基礎作り。こういうふうに位置づけして参ります。そのために航空機材を6機体制を予定しております。飛ばす地域は先ほどの通りで、実は全て国際線にまわすつもりです。ソウル、それから北京、北京はなかなか難しいので天津、そして上海、これも無錫空港を使います。あとは香港に行きたいですが、香港はなかなか難しいのでマカオに飛ばします。

ここまではインバウンド中心ということで考えていただいて結構です。そのような試算をしています。選んだのは中国は全てインセンティブが取れるところですね。事業を開始して事業費を賄えるだけのインセンティブを用意していただける空港をまず狙っています。そのために天津であり無錫となる。当然ソウルも短い期間ではありますけれども、インセンティブが用意されている。スタートアップで路線開始後、速やかに黒字化できるように、インセンティブが多い空港をまず選び、なおかつボリュームマーケット、市場が大きいところを中心とした路線をまず優先させます。そして香港、これは日本のアウトバウンドもそれからインバウンドも両方狙える。そのためには香港も地域としては乗り入れしたいと思う。あえて香港・マカオ、これは香港はスロットの関係でなかなか入れませんので、マカオは充分にあいている。ただし香港とマカオは隣同士となる。もうまもなく橋で繋がります。そういうことを考えると、香港にしても、上海にしても、北京にしても、その周辺空港を使って成功させた航空会社が多数あります。

簡単な例で言うとアメリカで成功した、サウスウエストというのはそうですね。例えばシアトル、サンフランシスコ、これは有名な話ですが、サンフランシスコになかなか入れない、そのために、オークランド空港に入りました。したがってサンフランシスコに行くお客様はオークランド経由してサンフランシスコに入った。ところがサンフランシスコの直行便よりも、サウスウエストのほうが安かったために、実はオークランドの空港が飛躍的に伸びた、こういうケースもございます。だいたいLCCの航空会社というのは、混雑空港を避けて、周りの周辺空港で空いている空港でなおかつ、安く、もしくはインセンティブがでる空港を中心に狙っていきます。その例を習うと、やはり大きな中国の中でも上海と北京、ただし周辺空港でインセンティブが付く空港を選ぶことによって、無駄なく事業費を抑えられる、これが必然だと思っております。短期的にスタビリティ、安定をさせなければなりません。経営の。2017年は従って、およそ60万人ほどのお客様を送客できることになります、これは出発便ベースです。

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