シンガポール航空のA350初号機、5月9日に初の長距離路線投入

シンガポール航空,A350-900

シンガポール航空エアバスA350-900初号機到着時の歓迎放水式の様子 資料提供:シンガポール航空

 シンガポール航空(SIA)はエアバスA350-900初号機(機体番号:9V-SMA)をフランス・トゥールーズにあるエアバス社のデリバリーセンターで3月2日に受領し、同機は翌日にウォーターアーチで歓迎され、シンガポールに到着しました。
 第1号機の到着にあわせて式典も行われ、シンガポール航空のゴー・チュン・ポンCEOは「A350は当社の輸送量拡大等で重要な鍵を握る機材。A350第1号機の受領は、常に最新鋭の機材を保有するという当社の長年のコミットメントの表れであると言える」と述べました。
 シンガポール航空は今回受領したA350-900の本格的な商業運航を5月9日から開始予定です。初の投入路線はシンガポール-アムステルダム線。同機材は往路便SQ324、復路便SQ323として、シンガポール-アムステルダム間で毎日運航します。
 アムステルダムへの初長距離路線運航の開始を前に、シンガポール航空では乗務員のトレーニングを目的として一時的にクアラルンプールやジャカルタなどアジア圏内での商業運航も予定しています。また7月には、シンガポール航空にとって新規就航都市であるデュッセルドルフ線でもA350-900の投入する計画です。その他のA350の就航地については、今年中に発表を予定しています。
 シンガポール航空はA350-900を67機確定発注しており、そのうち7機はシンガポールと米国の都市を結ぶ直行便として使用される19時間飛行可能な超長距離型、A350-900ULR(Ultra-Long Range=ウルトラロングレンジ)を2018年から導入します。