ANA HD決算、売上高1兆7134億円 純利益は前期の2倍以上に

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ANA HD、27年3月期の売上高は1.7兆円に © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年2月

 全日空(ANA)を傘下におくANAホールディングス(ANA HD)はこのほど、2015年3月期決算を取りまとめました。

 売上高は前期よりも9.1%増加し1兆7134億円、営業費用は同7.8%増の1兆6219億円、営業利益は同38.7%増の915億円、経常利益は同56.4%増の671億円、当期純損益は前期よりも2倍以上を上回る107.8%増加の392億円。当期の配当は、1株につき4円の配当となっています。

 国際線の事業規模を拡大させた航空事業を中心に需要を着実に取り込んだ結果、売上高は前期を上回っています。また、事業規模の拡大に連動して営業費用も増加したものの、コスト構造改革を着実に進め、営業利益、経常利益、当期純利益ともに増益したと説明しています。

 国内線は昨年10月の羽田-中部線新規開設や、羽田・伊丹発着路線を中心とした増便等を行った結果、旅客収入は前期比1.2%増の6,833億円、利用率は同2.1%増の64.1%でした。

 国際線はサマーダイヤから羽田国際線で羽田-ロンドン・パリ・ミュンヘン・ハノイ・ジャカルタ・マニラ・バンクーバーの7路線を新規開設したことに加え、羽田-フランクフルト・シンガポール・バンコクの3路線を増便したこと等により、旅客収入は前期比18.5%増の4683億円でした。一方、利用率は前期よりも1.8%下回る72.0%となっています。

 ANA HDは2016年3月期の連結業績見通しについて、売上高1兆7900億円、営業利益1150億円、経常利益900億円、純利益520億円を計画しています。