YS-11、2日17時に入札期限迎える

YS-11

戦後初の国産旅客機YS-11 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年10月

 国土交通省が所有する戦後初の国産旅客機、YS-11が12月2日17時に入札期限を迎えます。

 対象となる売却予定の機材は国土交通省が平成18年まで運用していた機体番号「JA8709」のYS-11。入札を希望する個人・企業・団体は、12月2日17時までに国土交通省航空局予算・管財室契約係宛てに申請書を提出する必要があり、売却先が決まらなかった場合、YS-11はスクラップとなる可能性もあります。

 YS-11「JA8709」は平成19年4月25日をもって航空法に基づく登録が抹消済み。引き渡しは羽田空港で行い、解体作業・解体場所・燃料・油脂類等の抜き取り、空港外への搬出・輸送等の措置、費用負担及び諸手続については全て買受人負担です。

 これまで国土交通省は6機のYS-11を所有し、そのうちJAXA(宇宙航空研究開発機構)に譲渡されたYS-11(旧登録番号:JA8788)は90万円で売却されています。

 歴史的意義のあるYS-11。解体の道を辿らず、新たな場所で翼を休めて欲しいと切に願うばかりです。