箱根・強羅に温泉付き格安ゲストハウス「Hakone Tent」オープン 1泊1名3,500円から

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箱根の強羅に、温泉付き格安ゲストハウス『Hakone Tent』が、6月21日にオープンした。

箱根登山鉄道の強羅駅から徒歩2分のところにある元温泉旅館を、仲間やボランティアと共に約半年かけて改装。箱根で温泉付き低価格ゲストハウスの開業は初となる。クラウドファンディングで出資者を募り、開業資金の一部となる目標額の100万円をクリアした。

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(オーナーの本庄深さん)

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(女将のCandyさん)

1階部分にはラウンジバーも併設し、1泊1名3,500円(消費税・入湯税込み)から泊まることができる。

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オーナーの本庄深(ほんじょうしん)さんにお話を伺いました。

ーこの度は、ゲストハウス『Hakone Tent』のオープンおめでとうございます。まず、どうして箱根だったのか?そしてこの物件との出会いを教えて下さい。
本庄さん(以下、敬称略)「よくぞ、そこを聞いてくださいました。(笑)物件探しには9ヶ月かかりました。箱根にはそもそも物件が少ない上に、1,温泉付き、2,改装が自由にできること、3,賃貸、という難条件で探していた為、とても苦労しました。」

ー確かに難しそうですね。(笑)しかし逆にそれだけ地域や条件が明確であったわけですね。
本庄「ネットの物件サイトや地元の不動産屋を回って探していたのですが、あまり良い物件は見つからずにいました。途中、あまりに見つからなかったので温泉付きという条件を外して探していましたが、それでもぐっとくる建物は見つかりませんでした。」

ーでは、この物件をどのように見つけたのですか?
本庄「春から探し初めて秋が終わりかけの頃、この物件は偶然にみつかりました。バイクで強羅の道を走って空き物件を探していた時、たまたま通りかかって見つけたのです。」

ーつまり不動産屋にも出ていない物件を自ら掘り起こしたのですか?
本庄「建物を見ても、担当の不動産屋の連絡先はどこにも書いていなかったので、近所の人に聞き回って持ち主の方の連絡先を聞き出しました。 建物のオーナーさんは売却希望だったのですが、資料を作り交渉を続け、賃貸でも可、改装も可とのお返事を頂き、契約に至った次第です。」

ーゲストハウスによっては入浴時間が決められていますが、宿泊者は温泉を24時間利用可能ですか?
本庄「温泉は24時間お楽しみいただけます。その為にこそ、この物件を選びましたから。大湧谷で湧いている白濁の硫酸塩泉を源泉掛け流しでご利用頂けます。内風呂は2つ有り、石風呂とヒノキ風呂の浴槽を男女日替わりでご利用頂けます。」

ー1階のバーラウンジ部分は、東京・蔵前の「Nui. | HOSTEL & BAR LOUNGE」や山口県の「萩ゲストハウスruco」を手がけた空間デザイナー東野唯史氏のデザインですか?
本庄「はい、そうです。東野さんには、1FのBar兼共有スペースとゲスト用キッチン、そしてエントランス部分を担当して頂きました。」

ー物件探しからオープンまで時間はかかったものの、情熱や強い想いはもちろんですが、手際の良さも感じます。ゲストハウスを始めるにあたって準備されたことはありますか?
本庄「ゲストハウスをやりたいと思い仕事を辞めた後、約一年程スタッフとして鎌倉ゲストハウスでお手伝いさせてもらいました。もともとゲストハウスをやるために色々勉強したいと話をしていたので、オーナー夫婦には予約管理から接客まで本当にたくさんの事を教えて頂きました。 」

ー鎌倉初のゲストハウスで人気も高い宿で経験を積まれたのですね。
本庄「宿としては完全に別運営ですが、改装を手伝って頂いたり、オープニングパーティーでご挨拶頂いたりと、今も大変お世話になっております。」

ー最後になりますが、ゲストハウスの特徴や方向性などをお願いします。
本庄「HAKONE TENTは1泊3,500円(消費税・入湯税込み)からの安宿ですが、源泉掛け流しの温泉を24時間お楽しみいただけます。 Barでは、こだわりのバスペールエールの生ビールも飲めます。ご利用いただくお布団はフカフカです。強羅駅からたったの徒歩2分です。箱根で温泉に入った後でビールを飲む、また温泉に入ってビールを飲んで寝るという至高の喜びを5,000円以下で体験できるのはHAKONE TENTだけ!皆様お待ちしております!!」

ーオープンでお忙しいところをありがとうございました。

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箱根という立地で強羅駅から徒歩2分。24時間源泉賭け流しのお風呂が楽しめて1泊1名3,500円(消費税・入湯税込み)から泊れる。これは国内外からのバックパッカー間の口コミで、あっという間に評判になるだろう。

また、バイクや自転車、そして徒歩の旅人にとっても、「箱根の山は天下の険」と謳われた箱根越えのご褒美的楽しみとなるゲストハウスになる。都心からも近く、若い世代も気軽に箱根を目指す理由になりうる素的なゲストハウスが誕生したといえる。

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