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羽田空港発着の国際線増便を前に、シタシオンジャパンは、旅行ジャーナリスト村田和子氏監修の下、海外旅行経験者を対象に「海外旅行の準備に関する調査」を実施し、結果を発表した。
近年の渡航者数は年間およそ1,700万人と、1964年の海外旅行自由化から50年が経ち、いまや珍しいことではなく身近になった海外旅行。それでも、渡航前には何らかの不安を抱えている人がおよそ8割に達している。
心配事のトップ3は、窃盗やひったくり、カードのスキミングなどの「犯罪に遭う」(51.0%)、金銭やパスポートなどの「重要物の紛失」(43.6%)、「言葉や文化などの違い」(42.6%)だった。
実際に、海外旅行の際にどんなことに困るのか、「海外旅行の際に戸惑うこと」を尋ねたところ「トイレ環境面」という回答が66.8%と最も多く、次いで「衛生面」(65.5%)、治安面(62.4%)と続いた。
治安や食事などよりも「清潔さ」について、日ごろの生活とのギャップに戸惑っており、特にトイレ環境については、旅行前の不安としては上位に上がっていないことから、想定外の現地で気になる困りごとであることが分かる。
宿泊したホテルのランクが高級(4つ星レベル)以上の人が半数近くという結果にも表れており、多くの海外旅行者が、「衛生面に配慮した計画をしているが、それでも渡航先では戸惑っている」という実態が明らかになった。
この結果に対して村田氏は、「旅の楽しみ方は一人十色の時代、渡航先の国も多様化している。また、旅先でも世界遺産や自然体験などを目的に、環境が比較的整った観光客向けの街中以外の地域へも足を延ばすケースが増えている。その為、衛生面で世界トップクラスの日本との違いに戸惑う人は多いのではないでしょうか?日常生活とのギャップはストレスになり、体調不良へもつながりかねません。旅を楽しむ為にも注意が必要です」とコメントしている。
トイレ環境については、「シャワートイレがなくて困った経験がある」という人が36.3%と4割近くに。性年代別に見ると、男女いずれも年代が上がるにつれて「困った」という人は多くなり、60代の海外旅行者ではおよそ半数が、シャワートイレがないことに困った経験をしている。
また、全体的に女性よりも男性の方が困った経験を持つ人が多いほか、シャワートイレの日常的な利用率と傾向はほぼ同じ。これらのことからシャワートイレが習慣化している人にとっては、旅でも切実な問題であることが伺える。
また、高級なホテルに宿泊している人ほど困った経験を持つ人が多い傾向が高く、「高級なホテルなのだから、あるのが当然」と期待が高い分、シャワートイレがないことに対して現地で驚き戸惑うようだ。
村田氏は「海外では、日本のようなシャワートイレの普及はまだまだ進んでおらず、都市部でも少ないのが現状。高級ホテルも例外ではありません。旅行会社によっては“シャワートイレ付きのホテル”の情報を持っていたり、宿泊予約サイトでは、シャワートイレの有無で検索ができるサイトもあったりします。『せめてホテルのトレイだけでも』いう人は、旅の計画時に希望を出して探してもらう、あるいは条件で検索することも検討を」とアドバイスしている。
村田氏は衛生面における海外旅行時のオススメグッズとして、折りたためる携帯用コップ「UGUP(ウガップ)」、携帯用おしり洗浄器「ハンディトワレ・スリム」をおすすめしている。