エア・ドゥ、売上高は260億2400万円 9月中間決算

エア・ドゥ(ADO)が11月29日に発表した2013年3月期中間決算(2013年4月~9月)は、売上高が前年同期比7.4%増の260億2400万円、営業利益が同37.4%減の17億7300万円、 経常利益が同42.6%減の16億3200万円、中間純利益が同38.5%減の10億6300万円。

エア・ドゥ

平成26年3月期の中間決算を発表したエア・ドゥ Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

旅行需要動向に応じた適切な運賃設定で旅客単価を維持したことに加え、2013年3月31日に釧路-羽田線、札幌-岡山線、2013年6月21日に札幌-神戸線を新規開設したことで売上高は伸びた一方、他社との価格競争激化、急激な円安や高値水準で推移する原油価格が影響し、2期連続で減益となりました。

運航実績は、就航率が前年同期比0.1%増の99.2%、定時出発率が同1.6%減の93.2%、提供座席数は同4.1%増の139万6000席、旅客数は同0.1%増の101万1580人、座席利用率(ロードファクター・L/F)は全路線平均で2.6%減の72.9%。

エア・ドゥ全路線の中で最も利用率が高かったのは、78.3%の札幌-富山線(前中間会計期間比0.7%増)で、最も利用率が低かったのは、札幌-仙台線の45.2%(同37.7%減)。札幌-仙台線は2013年6月に1日4往復から1日5往復の増便で利便性向上を図ったものの、ロードファクターが前中間会計期間比で3割強の激減。

同路線はエア・ドゥのほか、全日空(ANA)と日本航空(JAL)が就航していますが、スカイマーク(SKY)が2013年4月20日より1日3往復体制で就航を開始。同社の参入で価格競争がさらに激化したことが、今回の大幅な利用率低下の要因とみられます。

エア・ドゥは今後、引き続き競争優位性の確保と収益性の向上を図り、ボーイング737-700型機が就航可能な空港への拡大や、費用構造の見直し等で収支改善を図っていくとしています。