JAL株主割引券、金券ショップではANAより高額?

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JAL株主割引券の発行を開始したJAL © Toshio Tajiri/Flight Liner

 2012年9月に再上場した日本航空(JAL)では、2013年5月より株主に対して「株主割引券」の配布がはじまり、さっそく各金券ショップやインターネットオークションにて売り出されています。JALの株主優待制度は実に3年ぶり。

 以前のJALの株主優待では「株主優待券」でしたが、今回は名称を「株主割引券」に変更しての制度スタート。JAL株主割引券はANAホールディングス(ANA HD)が発行する各種株主優待券と同様に、大人普通運賃1名分の片道1区間が50%割引にて利用可能で、JALファーストクラスとクラスJについては、空席があれば別途追加料金にて予約できます。

 対象運航便も拡大し、JALとジャルエクスプレス、ジェイ・エア運航便に加え、今回からJALグループの日本トランスオーシャン航空と琉球エアーコミューター、日本エアコミューター運航便でも使えるようになりました。

 利用できる運航便が増えた一方、今回の制度では販売座席数に制限を設けており、便によってはJAL株主割引券が使えない場合もあるため、利用する場合は注意が必要です。

 そして気になる価格。店舗によってその価格は前後するものの、ANA株主優待券よりもJAL株主割引券の方が高く設定されており、ANA株主優待券はおよそ4,100~4,500円に対し、JAL株主割引券はおよそ6,500円~7,000円。6月現在の最大価格差は3,000円前後となっています。

 JAL株主割引券の流通は始まったばかりで、その枚数はANA株主優待券比で鈍い状況です。今後JALの株主が売却してJAL株主割引券の流通枚数が増えれば、価格変動も見込まれます。