リニア中央新幹線、川崎市に深さ94メートルの立坑完成 神奈川県内で初

JR東海は、リニア中央新幹線の建設工事におけるトンネル施工の起点の一つとなる、東百合丘非常口の立坑本体が完成したと発表した。

神奈川県内の非常口としては初めての完成となる。川崎市麻生区に位置し、深さ約94メートル、直径約32メートル。トンネルを掘削するシールドマシンを発進させるため、品川方と名古屋方にそれぞれ直径約15メートルの開口を設置している。

東百合丘非常口からは、名古屋方に設置する片平非常口までの約4.2キロを施工する計画。シールドマシンは10月に完成する予定で、来年1月頃に立坑に搬入される見込み。トンネル掘削後は換気設備や避難設備を設置し、営業開始後は非常口として使用される。