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神姫バスは、関西地方を起点に運行しているラグジュアリーバスツアーブランド「真結(ゆい)」を、9月1日から東京でも展開する。2016年に兵庫・大阪発着でスタートしたブランドで、10周年の節目に首都圏へ進出する。
真結は2016年10月に、神戸を起点に運行を開始。「旅が心を結ぶ」をコンセプトに、宿泊施設や食事だけでなく、旅先の自然や歴史、文化に触れる体験や、専属アテンダントによるサービスなどを組み合わせた少人数制のツアーを展開している。
専用車両の「YUI PRIMA(ゆいプリマ)」は、JR九州の観光列車などを手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治さんがデザインした。車体は日本の伝統色を連想させる濃紺色をまとい、車内はクラシックを基調に、木や皮革、布、ガラスなど多彩な素材を取り入れている。
座席は横3列(1+2列)、縦6列の全18席で、シートピッチは1,050ミリ。各座席には折りたたみ式のアームインテーブル、木製のフットレスト、職人手作りのシートポケットなどを備える。車内後部には、温水洗浄機能付きトイレと独立洗面台を備えた化粧室のほか、専属アテンダントがソフトドリンクやアルコールなどを用意するギャレーを設けている。
YUI PRIMAは2016年に2台で運行を始め、2018年に3台目を追加した。東京進出にあたっては、2016年に導入した2台のうち1台を東京へ移管する。東京での運行や車両整備は東急バスが担当し、神姫バスがツアー企画とアテンダントによるサービスを担う。
東京発ツアーの秋のラインナップは、宿泊7コース、日帰り2コースの計9コース。新潟・南魚沼の「里山十帖」を貸し切り、稲刈り体験や屋外での「ファームダイニング」を楽しむ1泊2日のコースなどを設定する。9月1日出発の初回ツアーは、東京駅発着で長野県を巡る2泊3日のコース。1日目は松本市の「扉温泉 明神館」、2日目は須坂市の「花仙庵 仙仁温泉 岩の湯」に宿泊し、旅行代金は26万8,000円から37万6,000円。
神姫バスによると、これまでツアーに一度でも参加した「真結会員」は、大阪・兵庫を中心に現在約12,000人にのぼる。利用者の7〜8割程度をリピーターが占めるという。
8月26日に都内で開いた記者会見で、神姫バスの長尾真社長は「この10年間、いつ東京に出ようかと機会をうかがっていたが、コロナなど色々あった」と振り返り、「ブランド10周年を機に、満を持して東京に進出する」と説明。「首都圏の方々や、首都圏に来られる地方の方々に、新しい旅のスタイル、大人のゆったりとした旅行を楽しんでほしい」とアピールした。
東京ではまず1台でスタートするが、長尾社長は今後について「儲からないからやめるという選択肢は今のところない。儲かるまでやり続けたい」と強調。「2台、3台と増やしていけるように頑張っていきたい」と意欲を示した。