外務省、夏休みの海外渡航で注意喚起 パスポート申請混雑や電子渡航認証にも注意
在ロシア日本国大使館は、最近のロシア国内でのトラブル事例として、邦人のロシア入国時の長時間尋問や、ロシア国内の銀行での定期預金口座の凍結について注意喚起を発出した。
最近、邦人のロシア入国時に空港等の係官により数時間にわたって足止めや尋問を受ける事例が報告されているという。また、空港へのドローンの飛来により着陸制限が行われフライトが遅延する頻度も多いことから、到着後の日程に余裕を持たせるとともに、念のため、出迎えの人とすぐに連絡を取れない可能性も考慮しておくよう勧めている。
一方、ロシア国内の銀行に保有していた定期預金口座が凍結され、預金を引き出せなくなったとの相談も複数寄せられているという。当初は預金額1,000万ルーブル以上の口座が対象と言われたり、また、銀行によって対応に違いがあるとも言われていたものの、預金額が1,000万ルーブル未満の場合でも凍結された事例が報告されている。今後どのような取扱いになるのか不透明な部分が多い状況として、利子付きの預金口座を持つ人は銀行窓口などで確認するよう勧めている。
日本貿易振興機構(JETRO)によると、元本と利息の合計が1,000万ルーブルを超過した場合、超過した分は、銀行は特別決済口座「C口座」に振り替えられ、C口座に振り替えられた資金は用途が厳しく制限され、事実上凍結された状態となるという。
ロシアの一部の銀行では、外国人でも口座の開設が可能であることから、ロシア・ウクライナ戦争前には口座開設を行う日本人も多くいた。ロシアルーブル建ての預金金利は高金利で、国際ブランドのデビットカードの発行が可能だった。ロシアの大手金融機関のズベルバンクでは、最大で年利13.5%を付与している。
在ロシア日本国大使館では、いずれの事例についても邦人保護の観点からロシア当局に対して改善を働きかけてきているものの、当面不透明な状況が続くことも排除されないとして注意喚起している。