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外務省は、マレーシア・サバ州東側の一部地域の危険レベルを引き下げた。
サバ州東側のバンジ島・バラムバンガン島等を除く島嶼については、レベル3(渡航中止勧告)からレベル2(渡航自粛勧告)に引き下げた。また、バンジ島・バラムバンガン島等、クダットからタワウまでの沿岸については、レベル2からレベル1(十分注意)に引き下げた。
サバ州東側島嶼では、インドネシアやフィリピンなど近隣国との密出入国・密輸が絶えず、武器の押収事案や海賊事件が数多く発生してきたほか、フィリピン南部を拠点とするイスラム過激派組織「アブ・サヤフ・グループ(ASG)」などによる外国人誘拐事件、海岸のレストランや島嶼部リゾートに対する襲撃事件も発生してきた。2014年7月には身代金目的の誘拐事件が多発したことを受け、同地域の危険レベルが引き上げられていた。
その後、2020年1月以降は身代金目的の誘拐事件が発生しておらず、治安が回復しているとして、今回の引き下げが決定された。沿岸部についても、2013年3月の「スールー国王軍」と称する武装勢力による侵入事案を受けて引き上げられていたが、近年治安情勢が安定し、暴力事件数も低い水準を維持していることから引き下げられた。
ただし、サバ州東セキュリティゾーン活動制限令の対象エリアに近く、イスラム過激派組織や武装集団等の脅威は引き続き否定できないとしている。2016年6月にはクアラルンプール市郊外プチョン地区の飲食店で手榴弾投てき事件が発生し、8人が負傷したほか、マレーシア国家警察はISIL関係者がマレーシア国内で実行した初のテロ事件と発表しており、その後もイスラム過激主義との関わりが疑われる事件の摘発が報じられている。
外務省は、引き下げ後の地域に渡航・滞在する場合も、最新の治安情報の入手や十分な安全対策を講じるよう呼びかけている。あわせて、隣国のタイ、インドネシア、フィリピンに対しても危険情報が発出されているため、確認するよう案内している。