西武新宿線、有料着席車両「トキイロ」2027年春導入 「ニューレッドアロー」置き換えへ

西武鉄道は2月19日、新宿線に新型有料着席車両「トキイロ」を導入すると発表した。現行の特急用車両10000系「ニューレッドアロー」の後継車両として、2027年春に運行を開始する。

車両製造は川崎車両が担当。8両編成で「2-2」配列のリクライニングシートを基本とし、トイレも備える。車両デザインや愛称、ロゴは、空間づくりを手がける丹青社と共同で策定した。

愛称は朝・昼・夕それぞれの時間の空の色「時の色」をイメージし、カタカナ表記で親しみを持たせた。ロゴは新宿線の頭文字である「S」の形を内包し、快適な乗り心地を滑らかな曲線で表現している。

デザインテーマは、街並みや人々の隙間をつなげる様子を視覚的に表したなみ型ライン「エナジーウェーブ」。グラデーションカラーを採用し、近くで見たときと遠くから見たときで表情が変わるドットデザインを取り入れた。車両前面には朝焼けと夕焼けをイメージしたダブルフェイスデザインを採用。8両すべてで異なるカラーリングを採用するのは西武鉄道では初の試みで、中心部分の深い紫は夜の空をイメージし、夜から朝焼けへ、夕焼けから夜への移り変わりをドットによるグラデーションで表現した。

車内のシートは周りの目線が気にならない座席形状とし、座り心地にもこだわった。各座席に電源コンセントやドリンクカップホルダー、フックを備え、無料Wi-Fiサービスを提供する。車体デザインに合わせ、シートモケットには赤色とオレンジ色を採用。照明は暖色系を基調とし、床面や壁面は落ち着いた色調とすることで、リラックスできる空間を演出する。

環境面では、軽量アルミ車体やVVVF制御装置の採用により、10000系と比べて1両あたり約17%軽量化。1編成あたりの消費電力量を約70%削減するなど、省エネルギー化を図る。

具体的な運行開始日や運行区間、停車駅などは今後発表する。