欧州での管制が要因となる遅延、過去10年で2倍以上に IATA調査

国際航空運送協会(IATA)

国際航空運送協会(IATA)は、ヨーロッパでの管制が要因となる遅延が、過去10年間で2倍以上に増加していることを明らかにした。

航空交通流管理(ATFM)による遅延は、2015年から2024年の間に114%増加した。天候、管制官のストライキによる欠航は含まれていない。この期間中の遅延便数は720万便で、このうち640万便が30分以内、70万便が30分以上の遅延だった。便数の増加は約6.7%だった。2024年の遅延は3,040万分で、このうち38%が7月と8月に発生した。

遅延の大部分は容量の制限と人員不足によるものとしており、特にフランスとドイツでは十分な対策が取られていないとしている。この2つの国では、遅延全体の50%を占めている。

ウィリー・ウォルシュ事務総長は、「ヨーロッパが航空管制をきちんと管理できなかった結果が今、現れています。2024年は非常に悪かったものの、2025年にはわずかに改善すると予想されていますが、過去10年間の悪化は変わりません。航空会社と旅行者は、より効率的な航行と航路によって遅延と燃料消費を削減できるシングル・ヨーロピアン・スカイを約束されていました。しかし、実際には、乗客は2倍以上の遅延を経験することになりました。欧州官僚がEU261の乗客補償の負担増を議論する一方で、旅行者が被る遅延の根本原因である航空管制は、何の対策も講じられることなく、非難も受けずに逃れています。そして、ヨーロッパの連結性と競争力は、航空管制の非効率性に適応しなければならないスケジュールによって損なわれています。これは全く容認できません」とコメントしている。