大混雑の大阪・関西万博、予約なしで突撃してみた 当日登録駆使でパビリオン何個楽しめたのか【レポート】

大阪・関西万博2025

いよいよ閉幕まで約1か月。駆け込み需要も増えつつあるという、大阪・関西万博。今回、9月に初めて行くことになった筆者が、どのようにして楽しんだのか、レポートをお届けする。

事前準備・記者についての参考情報

大阪・関西万博

関東地方在住の筆者(20代・男)は、ひょんなことで、平日(9月第2週)の丸一日を万博で過ごすことになった。万博の基礎知識としては、話題になっているパビリオンについては知っているものの、予約システムや、アクセスなどについては「なんか大変そうだな」という程度の知識。

ただ、体力についてはそこそこ自信があり、丸一日歩き回っていてもなんとかなるタイプ。1人で行動することが好きで、人と同じことをすることは好まない天邪鬼。写真投稿アプリは登録しているものの、投稿することは苦手な、自己顕示欲があまりないタイプである。ただ、知的好奇心は旺盛で、食わず嫌いはしないタイプでもある。

万博に行けるようになったのは来場の10日前程度。2か月前抽選はもちろん、7日前・3日前の抽選・登録ができず、パビリオンの予約はない状態で当日に臨むことになった。

運よく、東ゲート、午前9時入場枠が確保できたのが救い。当日登録や、予約なしのパビリオンを中心にまわることになったのである。

東ゲート、始発電車で夢洲駅に臨む

パビリオンの予約がないこと自体は気にしていなかったが、せっかく万博で1日を過ごすのであれば、いろいろなパビリオンを楽しみたいもの。夢洲駅着の初電車で向かうことにした。

本町駅で大阪メトロ中央線の始発電車に乗ったところ、夢洲駅で階段・エスカレーターが近い後方車両はつり革が埋まるくらいの混み方。その後、混雑が増し、最終的には乗車が難しくドアの開閉に時間を要す状態になった。とは言え、関東在住の人間からすると、昨今の東京メトロ東西線の朝ピーク時通勤ラッシュよりは混んでいないな、という感想である。

夢洲駅に到着後、怒涛の勢いで人が階段やエスカレーターに殺到する。画像は開業直後の夢洲駅であるが、ここに人が埋め尽くされる状態である。正直あまり穏やかな光景ではない。

ただ、のんびり向かうと、早起きしたメリットが薄れそうなため、全速力の競歩で入場待ち列に向かう。走るひともいるが、危ない上に、この先長い1日の最初を余計な体力の消耗からスタートすることになるので、やめたほうがよい。転んでいる人もおり、さながら戦場の様相である。

午前5時40分頃、東ゲートの入場列に並んだ結果、前から100~200人くらいに入れた印象である。午前7時頃までこの場所で待機することになる。皆携帯椅子やレジャーシートを使って座っており、列自体に殺伐とした印象はない。

午前7時頃、手荷物検査場前への誘導が始まる。ゆっくりと列が動いていき、20ゲート強(一般入場者向け)の手荷物検査場ごとに並ぶことになる。この時点で、ゲートのフェンスから3層目、手荷物検査の準備状況や、開場前の会場で準備するスタッフが見える位置につく。また、ここでも椅子やレジャーシートを使って座ることができるが、日の出を迎え、気温が上昇してくる時間帯でもある。暗黙の了解で、荷物を置いておけばトイレに行くこともできる。

午前8時半頃、手荷物検査場の直前まで進み、すぐに手荷物が検査できる状況に入場者が整理される。といっても、各手荷物検査場ごとに列の作り方がバラバラで、雑然としているゲートもあれば、ゲートごとに2台ある手荷物検査機に沿って、2列に整列させられているゲートもある。筆者は後者の整列がしっかりしているゲートに並ぶことができた。

この日は、午前9時の数分前、手荷物検査がスタートし、入場できるようになった。前から5人目くらいで手荷物検査をクリアし、スムーズにQRコードを入場処理する端末にかざすことができた。

1 2 3 4