スクート、エンブラエルE190-E2の運航を開始 地方路線開設や多頻度化実現へ

スクートは、エンブラエルE190-E2型機の運航を、5月7日から開始した。

運航開始に先立ち、チャンギ国際空港で開かれたセレモニーには、チー・ホン・タット運輸省上級国務大臣やスクートのレスリー・ティン最高経営責任者(CEO)、エンブラエルのマーティン・ホームズ最高商務責任者(CCO)が挨拶し、就航を祝った。

初便はシンガポール発クラビ行きのTR684便。まずはシンガポール〜クラビ・ハートヤイ線の2路線に投入し、いずれも1日1往復から週10往復に増便することで利便性を向上させる。

同機はリース会社のアゾーラを通じて導入し、発注した9機のうち2機をすでに受領している。エアバスA320ファミリー、ボーイング787型機に次ぐ機体の導入となり、「エクスプローラー3.0」と名付けている。シンガポールの航空会社によるエンブラエル機の導入は初めて。

座席は「2-2」配列で112席を設ける。最前列と非常口座席は足元が広い座席で、非常口前の座席でもリクライニングが可能となっている点や、足元のスペースが広く荷物の収納がしやすい点も利点に挙げている。シートピッチは29インチとLCC仕様となっている。乗務員はパイロット2名と客室乗務員3名の計5名体制で乗務する。

スクートでは、エアバスA320ファミリーより小さい機体を地方路線に導入することで、新規路線の就航が可能となるほか、既存路線の多頻度化が図れるといい、東南アジア路線への投入を計画している。シンガポール〜サムイ線を5月13日から1日1往復、シンガポール〜シブ線を6月5日から週3往復で運航を開始するほか、シンガポールとミリ、クアンタンを結ぶ路線で機材を変更する。これにより、就航都市を69都市に拡大する。(取材協力:スクート)