釧路発上海行きがJALビジネスクラスで15,000マイル! あのエアラインは本当に「改悪」されたのかを検証する【橋賀秀紀のフカボリ!】

ストップオーバーをうまく使いたい!

だが、これだけでは少し物足りない。要は1,500マイル内に収まればよいのだから、次のような使い方も可能となる。

釧路〜(JAL普通席)〜東京/羽田(ストップオーバー)〜(JALビジネスクラス)→上海/浦東が片道15,000マイル(全区間エコノミークラスの場合7,500マイル、浦東はこのマイル数で収まるが虹橋では1,500マイルを超過する。)
沖縄/那覇〜(JAL普通席)〜東京/羽田(ストップオーバー)〜(JALビジネスクラス)〜上海が片道15,000マイル(全区間エコノミークラスの場合7,500マイル)

マイレージプランの場合、片道特典航空券でも1回無料でストップオーバーが可能となっている制度を利用したものだ。このストップオーバー、最大で14日間しか適用されないので、別々の旅行にするには、やや慌ただしい。それでも翌々週の週末までは分割できることから、なかなか休みはとれない人にとっては魅力的な制度になるのではないだろうか。

このほかにも、名古屋/中部・大阪/関西〜(JALビジネスクラス)〜ソウル(ストップオーバー)〜(大韓航空ビジネスクラス)〜台北といったルートも15,000マイルでカバーできる可能性がある(2024年3月26日時点では大韓航空の特典枠が表示されないため、検証できず)。

ストップオーバーをする場合は、アラスカ航空のサイトをデスクトップ表示にしてBook a flightを開く。「Multi-city」を選び、「Use miles」にチェックを入れることで検索できる。

また、今回の改定前から利用できたスターラックス航空の日本と台北を結ぶ9路線のうち、千歳・函館をのぞく7路線(仙台・成田・中部・関西・福岡・熊本・那覇)はこれまで通り、エコノミークラス7,500マイルから、ビジネスクラス15,000マイルから利用できる。

気をつけなくてはならない点がいくつかある。

一つは、これらの必要マイル数はあくまで最も低いものであり、状況によってはこれよりも多いマイル数が必要になるケースがあることだ。また、マイレージプランでは、出発地・到着地ともにアメリカ国外の場合、出発の72時間前までの発券が条件となるので、直前に乗るというわけにはいかない。

また、記事内でJALのビジネスクラスについて触れてきたが、いずれも短距離路線のため、便によってはJAL SKYLUXE SEAT(ボーイング737-800)、JAL SHELL FLAT NEO(一部のボーイング787-8)など、フルフラットにならないシートやライフラットのシートになる可能性もある。予約する場合は自分の便のシートをあらかじめ確認しておきたい。

このほか、マイレージプランでは、定期的に特典マイルの引き下げを行うそうなので、こちらも楽しみにしたい。

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