ハワイアン航空、東京/羽田〜ホノルル・コナ線の計1日1往復の発着枠を返上

ハワイアン航空

ハワイアン航空は、東京/羽田〜ホノルル・コナ線の合わせて1日1往復の発着枠を返上すると発表した。

東京/羽田〜ホノルル線のHA856/855便の週4往復と、東京/羽田〜コナ線のHA852/851便の週3往復を、4月3日から運休する。機材はネットワーク内の季節的な需要に対応するため、他の路線に割り振るとしている。運休に伴い、発着枠は返上する。

ブレント・オーバービーク上席副社長兼CRO(チーフレベニューオフィサー)は、「羽田〜コナ間の直行便はお客様にとって価値のあるものであり、運休に際しての決断は軽いものではありませんでした。日本は引き続きハワイアン航空にとって重要な国際市場であり、東京(羽田・成田)、大阪、福岡〜ホノルル便において引き続き充実したサービスを提供し、ハワイ諸島への便利な接続を継続することにコミットしてまいります」とコメントした。

アメリカ運輸省に提出した書類によると、新型コロナウイルスの感染拡大前、東京発着便のうち、日本発の利用が89.6%を占め、他のアメリカの航空会社の39.4%に比べて極めて高かった。アジアと日本は旅行需要が最後に回復した市場の一つであることや、日本からハワイへの到着者数は確実に回復しているものの、ハワイアン航空では34.2%の回復にとどまっており、十分な需要を生み出せないとしている。円安やハワイのホテル価格の高騰も逆風となった。冬スケジュールに徐々に運航便数を増やしてきたとしたものの、「現在の市場環境では、この便の運航を継続することは経済的に不可能」とコメントした。

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