エミレーツ航空、プレエコを日本初公開　成田〜ドバイ線に投入

2024年1月20日

エミレーツ航空は、東京/成田〜ドバイ線に導入した、プレミアムエコノミークラスを報道陣や旅行会社関係者にお披露目した。

12月20日から、投入するエアバスA380型機を改装済みの4クラス構成の機体に変更した。ファーストクラススイート14席、ビジネスクラス76席、プレミアムエコノミークラス56席、エコノミークラス338席の計484席を配置している。

プレミアムエコノミークラスの座席は「2-4-2」配列で、1階前方に56席を設けている。シートピッチは最大40インチで、座席幅は19.5インチ。ステッチデザインのクリーム色の防汚レザーで、ビジネスクラス同様のウッドパネル仕上げ。13.3インチモニター、6方向に調整可能なヘッドレストやフットレスト、レッグレスト、木目調のダイニングテーブルやカクテルテーブル、AC電源と2か所のUSB電源も備える。Bluetoothでモニターへの接続もできる。

搭乗時には優先搭乗が可能で、受託手荷物は35キロまで含まれている。ドバイ国際空港には専用チェックインカウンターを設けている。ラウンジの利用は有料となる。

機内ではウェルカムドリンクや陶器での機内食の提供、プレミアムワインやスパークリングワイン、食後にはリキュールやチョコレートを用意する。ペットボトルを再利用したブランケット、アラブ首長国連邦（UAE）の国樹ケジリの木をモチーフにした大型枕ゆったりとした枕、アメニティキットも提供し、快適な環境を提供する。客室乗務員は3名が担当する。日本路線の同型機運航便では5〜6名の日本人客室乗務員が乗務することが多いという。

現段階で投入されているのは14路線で、東アジアでは初めて投入された。家族連れやビジネス利用者などの需要が大きいことから、投入を決めたという。日本路線は半数以上が訪日外国人の利用で、桜のシーズンの予約が好調だという。関空に到着し、成田や羽田から出国する利用も多いとしている。

イベントでは、在日アラブ首長国連邦大使館のリーム・アルファラーヒ経済部長、エミレーツ航空のサティシュ・セティ日本支社長が挨拶。成田国際空港の神﨑俊明上席執行役員営業部門長の乾杯で、投入開始を祝った。

プレミアムエコノミークラスは最終的に、エアバスA380型機67機とボーイング777型機53機の計120機に導入し、4,000席以上を設置する。