羽田空港アクセス線、空港内のトンネル工事に着手

国土交通省関東地方整備局は、(仮称)羽田空港アクセス線の工事に、12月7日に着手した。

田町駅と羽田空港を結ぶ路線のうち、空港内の約2.4キロの鉄道トンネル躯体等基盤施設の整備を行う。羽田空港第2ターミナルに隣接するP3駐車場の前面部の道路直下で、駅のホーム部分に当たるトンネル躯体を開削工法により構築する。

道路の通行等を確保しつつ、近接構造物に影響を与えないように施工する必要があるなど、技術的難易度が高いことから、工事の発注にあたっては、設計段階から施工者独自のノウハウを取り入れることができる ECI方式を関東地方整備局の港湾空港工事で初めて採用した。

羽田空港アクセス線の開業後には、東京駅と羽田空港の直結、宇都宮線・高崎線・常磐線方面からの所要時間短縮や乗換解消・低減など、広範なエリアからの空港アクセスを改善され、東京駅と羽田空港間は約18分で結ばれることとなる。概算工事費は約2,800億円、2031年度にも開業を見込む。