「アジアのエミレーツ目指す」 日本就航5周年のベトジェットエア、規模拡大に意欲

ベトジェットエアは、11月8日に日本就航5周年を迎える。これを前に、同社のジェイ・L・リンゲスワラ副社長が来日し都内で会見を開いた。

2011年12月24日に運航を開始したベトジェットエアは、2018年11月8日に大阪/関西〜ハノイ線を開設し、日本に進出。東京/羽田・東京/成田・大阪/関西・名古屋/中部・福岡の5空港に就航し、仙台・福島・新潟・静岡・南紀白浜・愛媛・鹿児島といった地方空港にもチャーター便を飛ばすなど、日本市場に注力している。

当時、日本路線の責任者を務めていたというリンゲスワラ副社長は、「双方向に強い需要があったことでここまで路線を拡大できた」と振り返り、路線拡大が日越間のさらなる移動需要創出につながっていると指摘する。

コロナ禍で需要は一時期鈍化したものの、日本路線は7路線が復活。日本へのインバウンド需要は急回復している。今年1月〜7月のベトナムからの訪日客は345,700人と、294,009人だった2019年同期を大きく上回った。リンゲスワラ副社長によれば、日本からのアウトバウンド需要についてはまだコロナ禍前の水準を下回っているが、「今冬にも以前の勢いを取り戻す見通し」だという。

ベトジェットエア(ボーイング737 MAX 10)

コロナ禍では各社が規模縮小の動きを見せた中、ベトジェットエアは機材増強、路線拡大と攻勢を維持した。9月現在の保有機材は、エアバスA320型機18機、A321ceo36機、A321neo21機、A330-300型機7機の計82機だが、このうちA330-300型機はコロナ禍最中の2021年以降に導入したものだ。

リンゲスワラ副社長は、他社が機材を次々と手放したことで特にワイドボディ機のリース料が下落していたことがチャンスだったと背景を説明する。コロナ禍がなければ「ワイドボディ機を調達することはまずなかった」という。

2022年にはこのワイドボディ機を活用してオーストラリア路線を開設。コロナ禍前に締結したボーイング737MAX、200機の購入契約も継続している。

リンゲスワラ副社長は「我々が目指すのは“アジアのエミレーツ”」と目標を語る。「大きく成長するには、大きな夢を持たなければいけない。とにかく情勢を注視して、立ち止まることなく、走りながら的確な決定を下していく」と規模拡大の手を緩めない考えだ。